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「第7回 医療と産業の国際交流シンポジウム in関西」開催報告

「第7回 医療と産業の国際交流シンポジウム in関西」を「世界の健康長寿社会を先導する世界最先端の健康医療イノベーション都市関西―医産学官連携関西シンポジウム―」をテーマに、2015年2月20日(金)、当一般社団法人医療国際化推進機構が主催し、中之島センタービルのリーガロイヤルNCB「淀の間」において、280名近い参加者にご来場賜り、盛大に開催させて戴きました。

経済産業省近畿経済産業局様、大阪府様、公益社団法人関西経済連合会様、一般社団法人関西経済同友会様、大阪商工会議所様、一般社団法人Medical Excellence JAPAN様、一般社団法人日本医療機器産業連合会様、大阪国際フォーラム様、JICA関西様からご後援のご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。余寒厳しい時節にもかかわらず、医学界、経済界、学界、経済団体、行政機関など沢山の方々にご参加戴き、心よりお礼申し上げます。

開会の辞に続き、大阪府知事 松井一郎様に御来賓のご挨拶を賜り、第1部では慶応義塾大学 医学部長・独立行政法人日本医療研究開発機構 理事長予定者 末松誠先生による基調講演、厚生労働省 医政局総務課医療国際展開推進室長 山本要様と、関西電力株式会社 総合企画本部地域エネルギー開発グループ部長 藤野研一様の二つの講演、第2部では、当機構理事長・京都府立医科大学 学長 吉川敏一先生を座長に、奈良県立医科大学 理事長・学長 細井裕司先生、和歌山県立医科大学 理事長・学長 岡村吉隆先生、近畿大学 学長 塩崎均先生、兵庫医科大学 学長 中西憲司先生、関西医科大学 副学長 友田幸一先生、大阪医科大学 医学研究科研究機構長 鳴海善文先生のご講演、第3部では、大阪市立大学 医学部長・全国医学部長病院長会議 会長 荒川哲男先生を座長に、関西圏の5つの医科系大学と企業連携の先進的事例が発表されました。

日本の医療研究開発の指令塔として期待されている日本医療研究開発機構をはじめ、厚生労働省や関西電力等、また京都府立医科大学、大阪市立大学医学部、奈良県立医科大学、和歌山県立医科大学、近畿大学、兵庫医科大学、関西医科大学、大阪医科大学の関西圏の8つの医科系大学の学長等が一堂に会してのシンポジウムは関西で初めてで、参加された方々から「こんなに盛り沢山で内容の濃い刺激的なシンポジウムは初めて。オール関西で、世界の健康長寿社会をリードする勢いを実感した。」等、多くのお褒めのお言葉をいただきました。

開会の辞

一般社団法人医療国際化推進機構 理事長・京都府立医科大学 学長 吉川敏一氏

当シンポジウムも7回を迎え、医療の国際化を実践する時期になってきた。全国に公立医科大学が8大学あるが、うち4大学が関西圏に集中し、京都府立医科大学、大阪市立大学医学部、奈良県立医科大学、和歌山県立医科大学で関西公立医科大学・医学部連合を結成。私立医科大学も関西には兵庫医科大学、大阪医科大学、関西医科大学、近畿大学医学部と4大学あり、8医科大学の関連病院を合わせると1,000病院近くになり、アセアン等から研究者を受け入れる場合でも、こちらから出向いて指導する場合でも、8医科大学の施設、医師で取り組めば大きな力になる。関西の活性化を医療の面から推進し、関西の医産学公が連携して世界最先端の健康長寿都市関西を目指す。松井知事にご来臨戴いているが、夢洲のIR(統合リゾート)に世界初のウエルネスリゾートをつくることも、関西が世界に貢献する近未来になること等のご挨拶をいただきました。

ご来賓ご挨拶

大阪府知事 松井一郎氏

健康で長生きしたい思いは府民共通の思いだ。国は健康長寿の実現と経済成長を両立させる成長戦略を進めており、大阪府も健康長寿と経済成長施策を推進する。ライフサイエンス産業は大阪の成長産業であり、うめきたにPMDAに続き、日本医療研究開発機構の西日本統括部が設置されることが決まり、大変喜ばしい。また統合リゾート(IR)を大阪に設置すれば、1,000万人の来訪者が見込まれ、来訪される皆さんの健康管理を大阪でやれれば、大阪の経済発展に寄与する。大阪及び関西が総合特区と国家戦略特区等を活かして、大阪から日本の健康・医療のイノベーションを起こすために、さまざまなアイデアと皆様のお力を結集して下さいとのご挨拶をいただきました。

松井知事様にはご公務がお忙しい中をご来臨戴き、誠に有難うございました

以下に、ご講演内容を紹介させて戴きますが、長時間のご講演を少ない文字数で記す制約をご了承下さい。

第1部「健康医療戦略と健康医療世界先端イノベーション都市関西が切り開く日本の未来」

座長:一般社団法人医療国際化推進機構 理事長・京都府立医科大学 学長 吉川敏一氏

(1)基調講演
「日本医療研究開発機構のミッションと課題―公的負担を担い、国民に還元するためにー」
慶応義塾大学 医学部長・独立行政法人日本医療研究開発機構 理事長予定者 末松誠氏

日本医療研究開発機構は、医療分野の研究開発及びその環境整備の中核的な役割を担う機関として、これまで文部科学省・厚生労働省・経済産業省に別々に計上されてきた医療分野の研究開発に関する予算を一元管理し、基礎段階から実用化まで一貫した研究のマネジメントを行い、また知的財産に関する専門家、臨床研究や治験をサポートする専門スタッフなどの専門人材による研究の支援と、研究費申請の窓口や手続きを一本化し、こうした支援を通して、基礎から実用化までの一貫した研究開発の推進及び環境の整備を行うことにより、世界最高水準の医療・サービスの実現や健康長寿社会の形成を目指すことを、事例も交えてご紹介いただきました。

一貫した研究支援体制

3省庁の研究開発支援を一本化することにより資金の重複排除による有効活用の実現化をもたらし、基礎→Translational→ 臨床研究・実用化というプロセスの一貫支援体制を確保する。7プロジェクトを包含する戦略推進部が他の5事業部との「縦横連携」によってMedical R&Dの全体最適化を目指す。基礎研究の成果やシーズを着実に実用化プロセスに乗せて、創薬・医療機器開発の双方でMedical R&Dを推進する。

3つの“Life”を包含した研究テーマの選定と育成

大きなプロジェクトや息の長い疫学研究を推進するとともに、希少疾患・難病あるいは診断すら難しい未診断疾患患者さんなどに光を当てることも必要。基礎臨床一体型の生命医科学研究を支えることを通じて、患者さんに寄り添い、生命・生活・人生を支える医療を提供する。

研究費の配分:経験豊富なシニアと若手研究者による新しいフリーシステムの構築

異なるフェーズで多くの優秀なレフリーを擁する強力なpeer reviewの仕組みが求められる。透明性が確保された評価システム、経験豊富な有識者のみならず、若手がreferee systemに参入し、他者の評価を出来る資質を備えた研究者を機構と大学の連携によって育成する。

超高齢社会における予防医療研究モデルの発信

超高齢社会における予防医学の展開には先進医療のR&Dのみならず、医療周辺産業の活性化が不可欠であり、新機構はこれに協力する。国の次世代医療ICTタスクフォース等が進める医療・介護・健康分野の包括的なICT化と協働し、超高齢社会における予防医学の日本モデルを発信する。

(2)講演
「医療品・医療機器等の産業振興、国際医療展開」
厚生労働省 医政局総務課医療国際展開推進室長 山本要氏

現政権の政策の動向、厚生労働省における取組方針、医療の国際展開等について、最新の政策を詳しくご紹介いただきました。具体的には以下のとおりです。

現政権の政策の動向

経済再生に向けた政府の取り組み、アベノミクスの「3本の矢」、日本再興戦略、健康・医療戦略、医療国際展開タスクフォースといった政府全体の動向について概要をご紹介いただきました。

医薬品・医療機器市場の動向等

医薬品産業と医療機器産業の市場規模が世界市場・日本市場ともに拡大傾向が続いていること、世界の大手製薬企業・医療機器企業の売上高をみてみると日本企業が上位に食い込めていないこと、医薬品と医療機器の輸入超過の状況やその要因等についてご紹介いただきました。

厚生労働省における取組方針等

革新的医薬品・医療機器・再生医療等製品等を日本発で早期に実用化するために基礎研究から臨床研究・治験、審査・安全対策、保険適用、国際展開までを一環として支援する「先駆けパッケージ戦略」の概要、後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ、革新的医療機器の開発・実用化の推進に向けた厚生労働省の様々な施策についてご紹介いただきました。

医療の国際展開

日本の優れた医薬品、医療機器、医療技術等を単に提供するだけではなく、日本の優れた公的医療保険制度や薬事規制のノウハウ等制度面も含めてパッケージで新興国、途上国に提供していくという医療の国際展開全体の考え方、各府省が連携して取り組んでいる医療の国際展開のうち厚生労働省における医療の国際展開に関する取組み、我が国の経験・知見を動員してASEAN地域が「健康寿命先進地域」になるための「日・ASEAN健康イニシアチブ」に関する取組み等についてご説明いただきました。

(3)講演
「地域活性化に貢献する特区構想・スマートコミュ二ティとエネルギー事業者の貢献」
関西電力株式会社 総合企画本部地域エネルギー開発グループ長 藤野研一氏

関西電力様は公益事業者として地域活性化に貢献するために「エネルギーを通じた地域活性化のコーディネータ―」を目指し、国家戦略特区や地方創生、国の重要施策への関与、うめきた・中之島他大規模なまちづくりへの関与、再生可能エネルギーの開発、受け入れの推進、デマンドレスポンスの活用を含む、地域と取組むスマートコミュニティを推進することをご紹介いただきました。

当社地域エネルギー開発グループの役割

特区制度と当社の関わり方

①綜合特区制度/総合特区制度の概要、関西で指定された総合特区一覧、関西の主な特区の紹介~関西イノベーション国際戦略総合特区、あわじ環境未来島特区、②総合特区(関西イノベーション国際戦略総合特区)と当社の関わり方、③国家戦略特区制度/国家戦略特区の制度概要、国家戦略特区の指定区域(全国6地点)、関西圏国家戦略特区の概要。

スマートコミュニティへの取組み

①「スマートコミュニティ」とは、②当社がスマートコミュニティに取組む3つの意義、③国内4地点におけるスマートコミュニティ実証事業、④関西における当社関与のスマートコミュニティ案件、⑤具体案件の紹介~吹田操車場跡地、堺市鉄砲町地区~。

第2部「関西圏の医科系大学によるパネルディスカッションー関西圏の医科系大学が連携し、健康医療と健康長寿社会づくりを関西から世界へ」

座長:一般社団法人医療国際化推進機構 理事長・京都府立医科大学 学長 吉川敏一氏

生き活き関西~“健康・医療”先進地域ビジョン<第3回関西財界セミナー>、関西圏の医科大学・医学部連携による医療イノベーション、医療と産業のイノベーション、次世代医療高度人材育成、健康で安心に暮らせる魅力的で活力のあるまちづくり、医療の国際化推進、関西が世界の健康医療・健康長寿社会を先導する“世界健康首都”を目指すアジェンダを述べられ、うめきた2期「世界健康の森」構想の(仮称)国際健康医科学連合大学院やアジアメディカルリサーチ&テクノロジーセンター等についてもご紹介いただきました。

(1)講演
「和歌山県立医科大学における国際交流・国際交流における大学連携の必要性は?」
和歌山県立医科大学 理事長・学長 全国医学部長病院長会議 相談役 岡村吉隆氏

和歌山県立医科大学における海外大学との交流協定締結と交流状況、ミャンマー連邦共和国保健省医科学局との学術交流協定の締結と交流状況等を紹介されるとともに、広域搬送拠点活動や「みらい医療推進センター」が文科省の「共同利用・共同研究拠点」に認定され、障害者スポーツ医科学研究を推進されている産学連携研究開発事例等を紹介され、世界に貢献する人材の育成を推進されていることをご紹介いただきました。

また、医療における国際交流のあり方に関連し、2015年2月にベトナム保健省において、関西公立医科大学・医学部連合とベトナム保健省がMOUを締結したことを報告され、相手国側から多くのニーズが寄せられるのに対し、個々の大学での対応には限界があり、大学連携の必要性を述べられました。

(2)講演
「医学を基礎とする産業の創生(MBE)-地方の活性化~世界健康の森・日本~アセアン」
奈良県立医科大学 理事長・学長 細井裕司氏

21世紀、高齢社会においては製品の開発は医学的関与と医学的評価が必要とされ、工学が医学に寄与するME(医用工学)に対し、医師の持つ医学的知識を産業に生かし、医学が工学や産業に寄与するMedicine-Based Engineering、医学を基礎とする工学・産業を提示されました。

MBEの各論として、演者が発見された軟骨伝導の医学的発見を新産業創生に生かす先進事例や、奈良県立医科大学を中心に医学を基礎としたまちづくり、MBT(Medicine-Based Town)を進めていることを紹介され、MBTコンソーシアムの概要や事業内容の説明と、関西医療クラスターのグローバル・ハブとなるうめきた2期の「世界健康の森・日本」への期待を述べられました。

(3)講演
「兵庫医科大学国際交流編」
科大学 学長 中西憲司氏

兵庫医科大学創設者の森村茂樹氏が発展途上国や先進国との医学交流に極めて積極的であったことを紹介され、開学以来の学術交流の歴史と国際交流センターの概要、アメリカのコロンビア大学、ワシントン大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校、クロアチアのリエカ大学や中国の仙頭大学等、最近の海外研修実績等をご紹介いただきました。

基礎研究と臨床研究における同大学の教授陣の先進的な研究、進行中の肥満予防の研究等を紹介され、免疫学の分野では高被引用論文数による日本の大学ランキングで国内の大学で第6位にランクインされたことをご報告いただきました。

(4)講演
「関西圏の医科系大学が連携し、健康医療と健康長寿社会づくりを関西から世界へ」
近畿大学 学長 塩崎均氏

養殖魚の店「水産、食品栄養、芸術学科」、「バイオコークス研究所」、東日本災害復興支援、介護医療用器具の開発等近畿大学が行っている国内事業と、養殖魚「農学部水産学科」、バイオコークス「理工学部、大阪ガス他」、国際的な学生、医師交流等国際的な事業をご紹介いただきました。

医学系大学が単独で国際貢献するには限界があり、人材育成事業や医療機器開発等、関西の医科大学、医学部の共同研究(事業)が出来ないか、医療・介護機器等の開発は、関西の産官学共同研究の形が最も望ましいとご提言いただきました。

(5)講演
「関西医科大学の国際交流と医療イノベーション構想―「舞台は世界に」-」
関西医科大学 副学長・国際交流センター長 友田幸一氏

「舞台は世界に」を掲げ、「国際交流センター」及び2008年に「高度医療人材育成制度」(スーパードクター制度)を立ち上げ、国内外の医療施設に臨床留学し、世界で通用するスーパードクターを育成し、将来はアジア地域の医学・医療レベル向上のための人材育成・医学教育指導も目指したい。

京阪沿線を中心とした住民の健康づくりを目的とした「健康沿線ネットワーク」ではクラウドシステム等を導入し、次世代型PHRによるヘルスケアシステムも構築している。医療産業都市構想(メディカルテクノポリス枚方・大阪)において、高性能骨導素子を用いた骨導補聴器の開発等、産学連携で次世代に向けた医療機器、周辺機器、教育機器等の開発を行っている事例をご紹介いただきました。

(6)講演
「大阪医科大学の国際交流活動及び国際貢献の現状について」
大阪医科大学 医学研究科研究機構長 鳴海善文氏

大阪医科大学において、学生受け入れと学生派遣人数が年々増えている交換留学推進の変遷、同じく増加している交換留学提携校御総数経緯等が報告され、インドネシアやインド研修員、ベトナム南部におけるリハビリ強化プロジェクト等JICAプログラムへの協力についてご紹介いただきました。また産学連携活動では、現在、産学連携部門を強化中で、ここ数年で、厚労省、経産省、農水省等委託事業や受託研究等の外部競争的資金の獲得が増加していることをご説明いただきました。

第3部「関西の医科系大学と企業の先進的連携-医産学官連携イノベーション最前線と未来医療健康都市創造に向けて」

座長:大阪市立大学 医学部長・全国医学部長病院長会議 会長 荒川哲男氏

「京都府立医科大学との産学連携による基礎・臨床開発研究」
タカラバイオ株式会社 代表取締役社長 仲尾功一氏

京都府立医科大学との共同研究講座「生体食品機能学講座」における機能性食品素材の研究開発実例として加齢性筋機能低下の予防を目指した食品の開発、ヘムオキシナーゼー1を標的とした腸管保護機能食品の開発等、また同共同講座「がん免疫細胞制御学講座」におけるがん免疫療法の研究開発実例を発表いただきました。

「奈良県立医科大学との産学医連携による医学を基礎とするまちづくり(MBT)」
凸版印刷株式会社 情報コミュニケーション事業本部第十営業本部新市場開発チーム部長 矢尾雅義氏

奈良県立医科大学にて提唱されている医学を基礎とするまちづくり(MBT)を凸版印刷等が幹事会社になり、産学医連携で進められている報告と、同大学の新キャンパスや研究施設の整備が予定されている奈良県橿原市における地域再生計画等を発表いただきました。

「和歌山県立医科大学との産学医連携による先進的医療機器の創出」
住友電気工業株式会社 新領域技術研究所 主幹 祖川伊知郎氏

和歌山県立医科大学と住友電工が包括協定を締結し、同社シーズに対し多面的(複数科目、複数医師)なニーズ探索が出来る全診療科を横断したシステムを作り、マッチング交流会と案件別面談を実施。その成果の心臓血管分野での連携の取り組み事例を発表いただきました。

「大阪市立大学医学部との産学連携による宇宙映像技術を手術用顕微鏡へ」
三鷹光器株式会社 代表取締役社長 中村勝重氏

ロケット・衛星等に搭載される観測機器や三次元の位置決め測定器などの産業機器を数多く手がけ、それにより培われた技術を医療用機器開発にも応用している三鷹光器が、大阪市立大学医学部との産学連携により、宇宙映像技術を手術用顕微鏡へ応用した事例を発表いただきました。

「“研究成果”を社会へ-“実学の近大”を世に問う大学発ベンチャー」
株式会社ア・ファーマ近大 代表取締役会長 松田秀秋氏(近畿大学薬学部・教授)

近畿大学の薬学部・農学部・生物理工学部・附属農場・東洋医学研究所が連携し、知的財産を持ち寄るプロジェクトを開設し、研究成果である知的財産、大学技術移転権を収益の基盤として、2004年1月、近畿大学発のベンチャー企業として、株式会社ア・ファーマ近大を設立。天然物を利用した機能性食品の開発による疾病の予防と治療への積極的なサポート活動等、力強く企業活動を展開されていることを紹介いただきました。

シンポジウム後は、同リーガロイヤルNCBの最大規模の宴会場「松の間」において、芦屋市長 山中健様から御来賓のご祝辞を賜り、当機構副理事長・滋慶学園グループ総長の浮舟邦彦氏の乾杯のご発声で、情報交換会が盛大に開催され、講師も交えて多くの参加者による活発な交流と意見交換が行われました。

文責:医療国際化推進機構 理事・事務局長 井垣貴子